がっつり爪痕

ここに言葉を埋葬する

誰とも縁がない場所

どうせなら好き勝手に書けるブログがほしいなぁー、と思って早数年? だったりする。

6年ぐらい前に「自分専用の有料ブログを作るぜ!」となって、いまもそのブログたちはそれなりに元気に動かしているものの、なにせ有料ブログというのは、自分と直接的に繋がっていると感じる事がある。

しかも6年前というと、「ブログはSNSで宣伝して当然」「SNSで誘導してこそのブログ」などなど、とにかくブログ運営には外部の力が必須で、そこと連携させるのが大事だと言われていたわけで……、さて、そんなわけで外部のSNSと連携させて運営していた結果、私は私でしかなく、なんか好き勝手に書けなくなったよなぁーと思う事が増えてきた。

うまく言葉にできないけど、【私】が無限に細く長く伸びていて、私が関わるものに絡まっていて、その末端で【私】とは無関係に何かをしようと思っても、元をたどれば【私】がいて、【私】の存在感を完全に消すことはできない……、みたいな感じ。

私が嫌いなわけではないものの、その過程で出会った人や喧嘩した人や、そういう諸々の私に関わった人とはまったく関係ないところで、自由に色んな事を書いてみたい。そんな気持ちがあって、はじめたブログである。

世間はきっと、私が思うほどに私には興味がないだろうし、私がどこでなにをしていようが見とがめる人はいないだろう。ほぼ。

でもSNSでぼちぼち遊んでいると、ふいに誰かの反感を買い、その結果過去を(それこそ墓地を)掘り起こされるように過去のアレコレを暴き立てられて責められる人を何度か見てきた。

その都度、「うわぁー……、こわいなぁ」と思うのだけど、私はなんというか「そこまで逐一過去のことなんて覚えてねぇ……。そりゃあ、後悔や教訓は色々あるけど、自分が意識していない部分を掘り起こされて文句言われるなんて理不尽だ。なにひとつ人に後ろめたいことなく生きている人間なんているのか? いないだろ」と思う人間なので、他人の過去を執念で掘り起こして、それを武器に誰かを叩きに行く人の存在が怖くて仕方ない。……でもそういう人達が怖いからといって、口を噤んでやり過ごすのも嫌なので、結果、誰とも繋がっていないような場所にちまちまと言葉を書いていくのだと思う。